ここでは、(基本的に)FreeBSD の Ports からのインストール・設定方法について述べます。
make ; make install とやると対応させる DB 等について聞かれますが、 とりあえずデフォルトのままで OK です。
POP before SMTP を利用するために、DRAC をインストールします。 実は私よくわかっていないのですが、 DRAC は POP/IMAP サーバと SMTP サーバの認証の架け橋のような感じみたいです。 これは make ; make install だけで OK ・・・のはずなのですが、 FreeBSD 4.7-RELEASE の素の Ports では自動パッチがうまく当たってくれなかったので、 これだけ Packages からインストールしました。
Qpopper は、make WITH_DRAC=yes として make します。 できあがったら普通に make install。
これで各ソフトウェアのインストールは完了。次にこれらを動作させるための設定を行います。
/etc/rc.conf にて、
sendmail_enable="YES"
としておけば、次回システム起動時に自動的に立ち上がります。 ただ、sendmail-client が起動するときにエラーが出るようになるので、/etc/rc.conf に
sendmail_msp_queue_enable="NO"
POP before SMTP のために、/usr/local/etc/postfix/main.cf に以下の内容を追記します。
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks,
check_client_access btree:/usr/local/etc/dracd,
check_relay_domains起動スクリプトのサンプルが /usr/local/etc/rc.d/dracd.sh.sample としてインストールされていますので、これを dracd.sh とリネーム。 POP before SMTP の有効時間をデフォルトの 30 分から変更したい場合は、 このファイルの start) セクションにある "... {PREFIX}/sbin/rpc.dracd ..." に、オプションとして "-e 5"(5分に設定する場合)をくっつけます。
また、DRAC を利用するためには portmap を起動しておく必要があるそうなので、 /etc/rc.conf に、
portmap_enable="YES"
を(無ければ)付け加えます。
inetd から起動する方法をとりました。/etc/inetd.conf には POP3 デーモンの設定サンプルがコメントとして書かれていますので、これを参考に、
pop3 stream tcp nowait root /usr/local/libexec/qpopper qpopper -D localhost
とします。"-D localhost" で DRAC が動いているホストを指定しています。
sendmail(実体は Postfix)と Qpopper が受け付けるホストを設定します。
とりあえず使えるようにするには、/etc/hosts.allow にて、
sendmail : ALL : allow qpopper : ALL :allow
としますが、なるべく利用するホストを絞ってそれ以外を蹴るようにするのが望ましいです。
なお、Qpopper は標準で APOP 対応で make されるので、これを利用する場合は、
# qpopauth -init (←初期化 - 使い始めに一度だけ行う) # qpopauth -user [ユーザ名] [パスワード]
として APOP を利用するユーザの分だけ設定してください。